垂水の懐かしい食べ物‐粟んぜんざい

垂水では太平洋戦争前,郷中教育の一環として赤穂浪士47士の討ち入りを語り伝える行事があった。旧暦12月14日(年明け1月半ば)夜7時ごろ、垂水小学校の講堂に集合、地元の年配の語り部から47士討ち入りのくだいを聞いたあと、夜食として出されたのがこの粟んぜんざいである。もち粟を30分程水にひたしおかゆを炊く要領で弱火でとろとろになるまで煮る。その後塩をひとつまみと黒砂糖を好みでいれ,生姜を入れる。体が温まった頃肝試しがはじまる。吉良上野介の首に見立てた人形の頭部を探し出すというおまけもあった。

また1月4日、垂水島津家4代久信公の菩提寺がある鹿屋安養寺まで、士族の子弟がさがんさあまいりをした時もこの粟んぜんざいが出された。この行事も昭和19年で絶えた。

道の駅たるみずで季節限定で販売した。今シーズンについてはわからない。