3年前、日本遺産「薩摩の武士が生きた町 麓を歩く」のイベント「麓祭り」で垂水の郷土芸能「中俣下(なかまたしも)川踊り」を男性数人で踊ってもらった。踊り手の足元をみると草鞋を履いているのは1人で、その他の方は運動靴やサンダルだった。責任者に伺うと身近に草鞋を作る人がいなくて手に入らないという。
現在垂水の郷土芸能で活動しているのは、「牛根境の棒踊り」、「大野の棒踊り」、「中俣下川踊り」、「新城鎌ん手踊り」、「新城の御所の庭」だけで、「新城の御所の庭」以外はこの特殊な草鞋を履いて踊る。
このままだと草鞋を作れる人がいなくなると思い、新藁が出るのをまって大野公民館長に習いにいった。1回で作れる程簡単ではなかったが参加した5、6人で試行錯誤しながら数をこなしどうにか実践で使えるまでになった。とにかく数をこなさなければと思い「中俣下川踊り」にも10足作って喜んでもらった。
市外から15足の注文をいただいた際は、1足1500円で買ってくださったり、また今年も高須町の「祇園祭り」保存会から10足の注文をいただいた。
7月には、史談会員5名で4回程講習会を開いた。炎天下の中必死におぼえてくださり、出来上がった中で一番出来のいい1足を「中俣下川踊り」に使ってもらうことにした。
8月2日300年続く高須町の無形民俗文化財に指定されている「刀舞(かっなめ)」を観にいった。中高生から大人まで50人程の舞い手が魅せる勇壮な舞い。その足元に私達が作った草鞋がはかれているのは感無量だった。
(観光協会会員 川﨑)






